光回線が遅いと感じたときは、原因を一つずつ切り分けると、どこを直せばよいかが分かります。回線そのものが遅いとは限らず、LANケーブル、ルーター、Wi-Fi、接続方式、建物の設備のどれかが原因のこともあります。
このページは、NTT東日本の公式FAQの確認項目と、「みんなのネット回線速度」(みんそく)の直近3ヶ月の集計をもとに、遅いときの確認の順番をまとめたものです。確認日は2026年10月16日です。速度の測り方は光回線の速度の測り方と結果の見方を先に確認してください。
確認の順番
NTT東日本のFAQ(フレッツ 光クロスの場合)は、通信速度が遅いと感じたとき、次の順に確認するよう案内しています。
- まず「有線接続」で速度を確認する。Wi-Fi接続では速度が出にくい場合がある
- LANケーブルが、回線の速度に対応しているか確認する(10Gbpsの場合の目安はカテゴリ6A以上)
- ルーターとパソコンが、回線の速度に対応しているか確認する
- Wi-Fiを使う場合は、対応の規格(10Gbpsの場合はWi-Fi 6以上)と、ルーターとの距離を確認する
- 混雑しにくい接続方式(IPoE方式)を使っているか確認する
- 上記を確認しても著しく遅いときは、プロバイダや接続方式の見直しを検討する
出典:NTT東日本 FAQ「フレッツ 光クロスの通信速度が遅いと感じた場合」。この項目は光クロス(10Gbps)の案内です。1ギガの回線は、LANケーブルやルーターの対応速度を、契約の最大速度に合わせて確認してください。
有線とWi-Fiで、結果を比べる
| 有線 | Wi-Fi | 考えられる原因 |
|---|---|---|
| 速い | 遅い | ルーターの規格、置き場所、距離、端末の対応 |
| 遅い(昼も夜も) | 遅い | LANケーブル、ルーター、契約のタイプ、建物の設備 |
| 昼は速い、夜だけ遅い | 夜だけ遅い | 接続方式(IPoE)、プロバイダ、回線の混雑 |
原因ごとの確認と対策
Wi-Fiだけ遅いとき
- ルーターとの距離が離れていないか、壁や床を何枚はさんでいるか。ルーターに近づいて測り直す
- ルーターと端末が対応するWi-Fiの規格。古いルーターや端末は、回線が速くても上限が低い
- ルーターの買い替えを考える場合は光回線向けWi-Fiルーターを確認する
有線でも遅いとき
- LANケーブル。ケーブルの表面にカテゴリ(CAT5e、CAT6など)が書かれている。10Gbpsの回線は、NTT東日本の目安でカテゴリ6A以上
- ルーターとパソコンのLANポート。回線の速度に対応していないポートだと、そこで上限になる。仕様書で確認する
- 契約のタイプ。フレッツ 光ネクストは、ギガラインタイプが最大概ね1Gbpsだが、ファミリー・ハイスピードタイプはデータ受信が最大概ね200Mbps、ファミリータイプは受信が最大概ね100Mbps。契約書で確認する
夜だけ遅いとき
- 接続方式(IPoE)。NTT東日本のFAQは、IPoE方式を「従来の接続方法を通らずにインターネットへ接続する仕組み」で、混雑の影響を受けにくく、通信速度が安定しやすいと説明している。フレッツ 光ネクストのページにも「IPv6対応で混雑に強く」と書かれている。契約しているプロバイダが、IPoE(IPv6)に対応しているかを確認する
- プロバイダ。みんそくの直近3ヶ月では、同じフレッツ光ネクストでも、プロバイダの平均下りが209.69Mbpsから608.08Mbpsまで差がある。夜の数字は、@nifty(235.99Mbps)やSo-net(307.18Mbps)が低く、BIGLOBEは464.32Mbpsだった。詳しくはフレッツ光のプロバイダ比較にある
- 測定のばらつき。みんそくの数字には、Wi-Fiで測った結果や、件数の少ない集計が混ざる。変えれば必ず速くなるとは限らない
マンションの場合
マンションは、建物に入っている設備の方式で、使える速度が変わることがあります。NTT東日本は、VDSL方式、LAN配線方式の集合装置が設置されている集合住宅から、光配線方式に切り替えるには、管理会社の了承のもと、建物の共用部に光配線方式の装置を導入する必要があると案内しています。
- 契約書や開通のご案内で、建物のタイプ(方式)を確認する
- 建物の方式を変える場合は、管理会社への相談が必要
- 設備によっては、有償対応や、導入できない場合もある
出典:NTT東日本「手続き(移転、変更)」の光配線化のリクエスト受付窓口。工事が難しい建物の対処は賃貸で光回線工事を断られたときの対処法にあります。
改善しないとき
- 契約している事業者のサポートに連絡する。測定結果(有線、時間帯、ツール名)を伝えると、確認が進みやすい
- プロバイダを変える。フレッツ光でプロバイダを別に契約している場合は、プロバイダだけを乗り換えられる。光コラボの場合は、回線ごと変わる(光回線の乗り換え手順)
- 回線の種類を変える。NURO光やeo光、auひかりなど、フレッツ光とは別の設備の回線も、みんそくの夜の下りが高い(NURO光1,036.47Mbps、eo光1,037.20Mbps、auひかり677.19Mbps)。ただし、提供エリアと建物が合うかを先に確認する
- 光回線が使えない、または速度が出ない地域。ホームルーターなどの選択肢は田舎で光回線が使えないときの解決策にある
よくある質問
最初に何を確認すればよいですか
有線で速度を測り直してください。NTT東日本のFAQも、最初に有線接続での確認を案内しています。有線で速ければ、回線ではなくWi-Fi側の問題です。
LANケーブルを替えると速くなりますか
ケーブルの規格が、回線の速度に対応していない場合は、替えると改善することがあります。NTT東日本の目安は、10Gbpsの回線でカテゴリ6A以上です。ほかの原因がある場合は、替えても変わりません。
夜だけ遅いのは、プロバイダを変えれば解決しますか
接続方式がIPoEでないことが原因なら、IPoEに対応したプロバイダに変えると改善する可能性があります。ただし、みんそくの集計は測定環境が混ざるため、必ず速くなるとは限りません。
「最大1Gbps」の速度が出ないのは、契約違反ですか
NTT東日本のフレッツ光は、最大通信速度が技術規格上の最大値で、実使用速度を示すものではないと案内しています。実際の速度は、利用環境や回線の混雑で大きく下がる場合があります。
まとめ
- まず有線で測る。有線で速ければ、Wi-Fi側(ルーター、距離、規格)を見直す
- 有線でも遅いときは、LANケーブル、ルーターのポート、契約のタイプを確認する
- 夜だけ遅いときは、接続方式(IPoE)とプロバイダを確認する
- マンションは、建物の設備の方式で上限が変わることがある
- 改善しないときは、事業者のサポート、プロバイダ・回線の変更を検討する
※NTT東日本の公式ページとみんそくの集計(2026年10月16日確認)をもとにまとめています。みんそくの数値は利用者の投稿の平均で、実際の速度を保証するものではありません。

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