引っ越し先が郊外や地方で、光回線の申し込みが通らない、または工事を断られることがあります。スマホは使えるのに、自宅の固定回線の選択肢が少ないという状況です。
この記事では、光回線が使えない、または使いにくい場所での選択肢として、フレッツ光、ホームルーター(ドコモ home 5G、SoftBank Air、WiMAX)、Starlinkを比べます。料金は各社の公式ページ、速度は「みんなのネット回線速度」(みんそく)の直近3ヶ月の集計をもとにしています。確認日は2026年10月16日です。
この記事の結論
| 状況 | 選択肢 |
|---|---|
| フレッツ光の提供エリア内で、工事もできる | フレッツ光(プロバイダは別に選ぶ) |
| 光回線が引けない、でもスマホの電波は入る | ホームルーター(ドコモ home 5G、SoftBank Air、WiMAX) |
| スマホの電波も弱い、または入らない | Starlink(衛星インターネット) |
| 賃貸で、大家・管理会社が工事を認めない | ホームルーター。工事の交渉は別記事で整理している |
ホームルーターは、住所の対応エリアと、室内での電波の入り方で使い勝手が決まります。契約する前に、各社のエリア確認を必ず見てください。
田舎で光回線が使えない理由と、確認の仕方
光回線は、光ファイバーを電柱や地中に通して、建物まで引き込む必要があります。人口の少ない地域は、設備が整っていないことがあります。
NTT東日本の公式FAQでは、提供エリアの検索で結果が出ても、設備状況や回線の条件によっては利用できない場合があると案内されています。集合住宅は、建物ごとに判定が分かれます。確認の流れは、7桁の郵便番号、住所、住居形態の順に入力します。詳しい内容は、電話で問い合わせることも勧められています(NTT東日本 0120-116-116、午前9時〜午後5時、土日・年末年始を除く)。
現地調査がどう行われるかは、今回確認できた公式ページには書かれていませんでした。申し込むときに、建物の条件を伝えて、工事ができるかを確認してください。賃貸で工事の許可が出ないときは、賃貸で光回線工事を断られたときの対処法の記事も参照してください。
各サービスの特徴
フレッツ光
- 回線だけではインターネットにつながらず、プロバイダとの契約が別に必要(NTT東日本の案内)
- 工事が必要。開通までの目安は、NTT東日本の公式ページで1ヶ月程度
- 賃貸は、大家・管理会社の承諾が要る
プロバイダによって速度に差が出ます。みんそくの直近3ヶ月では、プロバイダ別の平均下りが209.69Mbpsから608.08Mbpsまでありました。詳しくはフレッツ光のプロバイダ比較にまとめています。
ドコモ home 5G
- 月額5,280円(税込)。端末のHR02は73,260円で、月々サポートが48か月続くと実質0円。解約すると割引は終わる
- 契約事務手数料は、ドコモオンラインショップなら無料
- データ量は無制限と案内されているが、混雑時や、直近で通信量が多い場合に速度が下がることがある
- 5Gの提供エリア内でのみ、5Gが使える
SoftBank Air
- 月額5,368円(Air 4G/5G共通プラン)。2026年12月1日以降は330円上がって5,698円
- 端末のAirターミナル6は95,040円(月月割あり)。レンタルは月539円
- 最大速度は下り2.7Gbps(一部エリア)。混雑する時間帯は速度制限がかかることがある
UQ WiMAX(ギガ放題プラスS)
- 月額5,280円。WiMAX +5G割で13か月間は4,598円。登録料3,300円と端末代が別
- スタンダードモードは容量制限なし。プラスエリアモードは月30GBまで
- ホームルーター(家で使う)と、モバイルルーター(外でも使う)がある
Starlink
- 住宅向けは月額7,100円から(公式ページの表示)。端末代は、住所を入力して注文画面に進むと表示される
- スマホの電波が届かない場所でも使えることが特徴
- 空が開けた場所にアンテナを置く必要がある
出典:ドコモ home 5G / SoftBank Air / UQ WiMAX / Starlink 住宅用(Starlinkの端末代と税込・税抜の別は確認できませんでした)
光回線が使えるときの選び方(スマホのキャリア別)
フレッツ光の提供エリア内で、建物にも工事ができる場合は、スマホのキャリアに合わせて光コラボを選ぶと、月額を下げやすくなります。公式ページで確認できた料金と条件は次のとおりです(税込)。
| スマホ | 光回線の候補 | 料金と条件 |
|---|---|---|
| ドコモ | ドコモ光 | 1ギガ(タイプA):戸建て5,720円、マンション4,400円(2年定期契約)。セット割は最大1,100円/月(一部プランは1,210円/月)。解約金は戸建て5,500円、マンション4,180円 |
| au・UQ mobile | BIGLOBE光、auひかり | BIGLOBE光(1ギガ・3年):戸建て5,478円、マンション4,378円。auスマートバリューは最大1,100円/月で、光電話の契約が条件。auひかり(ホーム)は、利用開始まで1〜2か月かかる場合がある |
| SoftBank・ワイモバイル | SoftBank 光 | 1ギガ:戸建て5,720円、マンション4,180円(2年自動更新)。2026年12月1日から330円上がる。更新月以外の解約は解除料がかかる |
夜の下り速度は、みんそくの直近3ヶ月の全国平均で、auひかりが677.19Mbps、BIGLOBE光が628.12Mbps、SoftBank 光が600.19Mbps、ドコモ光が521.71Mbpsでした。田舎の地域に限った数字ではありません。設備やエリアによって、実際の速度は変わります。各社の詳しい内容は、ドコモ光の評判、auひかりの評判、ビッグローブ光の評判、SoftBank 光の評判にあります。
出典:ドコモ光 料金プラン / SoftBank 光 料金 / BIGLOBE光 料金表 / BIGLOBE光 auスマートバリュー / auひかり FAQ(BIGLOBE光は検索で表示された公式ページの内容。割引額の表は2025年6月3日時点)
速度の目安(みんそく・直近3ヶ月)
| サービス | 下り(夜) | 下り(平均) | 上り(平均) | Ping(平均) | 件数 |
|---|---|---|---|---|---|
| ドコモ home 5G | 166.44Mbps | 205.37Mbps | 22.52Mbps | 40.86ms | 9,730件 |
| SoftBank Air | (時間帯別は確認できず) | 161.3Mbps | 14.43Mbps | 42.98ms | 9,901件 |
| WiMAX | 130.14Mbps | 144.14Mbps | 25.69Mbps | 44.88ms | 13,174件 |
| Starlink | 201.85Mbps | 186.69Mbps | 32.78Mbps | 34.36ms | 130件 |
| 光回線(ドコモ光) | 521.71Mbps | 568.98Mbps | 452.86Mbps | 21.44ms | 59,546件 |
ホームルーターの下りは140〜200Mbps台、上りは14〜26Mbps、Pingは40ms台でした。光回線の例(ドコモ光)と比べると、下りで約3分の1、上りは約20分の1前後です。Starlinkは下りの平均が186.69Mbps、Pingが34.36msでしたが、測定が130件と少ないので、参考値です。
みんそくは利用者の投稿の集計で、地域や建物による差が大きく出ます。田舎ほど、電波や設備の条件で結果が変わります。数字は目安として見て、契約前に自宅の電波を確認してください。
出典:ドコモ home 5G / SoftBank Air / WiMAX / Starlink / ドコモ光
使い方別の選び方
動画視聴やSNS、ビデオ会議が中心
ホームルーターの下り140〜200Mbpsでも足ります。ただし、夜は数字が下がります(ドコモ home 5Gで166.44Mbps、WiMAXで130.14Mbps)。ビデオ会議が多いときは、上りがホームルーターで14〜26Mbpsなので、実際の会議で試してください。
オンラインゲーム
PingはホームルーターもStarlinkも、光回線の例(21.44ms)より大きい数字です。遅延が勝敗に影響するゲームは、光回線の有線接続が向いています。回線の選択肢がないなら、Starlinkのほうがホームルーターより低い数字でした(34.36ms対40ms台)。
家族で同時に使う
光回線が引ければ、光回線が余裕を持てる選択です。引けない場合は、ホームルーターで足りるかを、人数と使い方で見積もります。
電波が弱い山間部、離島
スマホの電波が弱い場所では、ホームルーターは使いにくくなります。Starlinkが選択肢に入ります。月額は7,100円から、端末代は別にかかります。
申し込み前に確認すること
- 光回線の提供エリアと、建物で工事できるか。エリア検索の結果だけでなく、設備状況による判定も確認する
- 賃貸なら、大家・管理会社の承諾。許可なしに工事すると、契約違反になる可能性がある
- ホームルーターは、各社のエリア確認。同じ住所でも、部屋の位置や壁の素材で電波は変わる。申し込みの前に、そのキャリアのスマホを自宅で使って、電波の強さを見る
- 契約期間と解約金、端末代。ドコモ home 5GやSoftBank Airは、端末代の割引が解約で終わる
- 返品や解約の条件。ドコモ、SoftBank、UQ WiMAXの確認した公式ページには、お試しや返品の制度の記載がなかった。申し込み前に窓口で確認する
- 料金改定。SoftBank Airは2026年12月1日から月額が上がる
よくある質問
エリア検索で「提供エリア内」と出ても、工事を断られることはありますか
あります。NTT東日本の公式FAQでは、提供エリア検索で結果が出ても、設備状況や回線の条件によっては利用できない場合があると案内されています。申し込む前に、住所と建物の条件を伝えて確認してください。
田舎でホームルーターを使うと、速度はどれくらいですか
みんそくの全国の平均では、下りが140〜200Mbps台です。実際は、自宅のキャリアの電波で決まります。電波の弱い場所では、この数字より低くなります。申し込む前に、そのキャリアのスマホを自宅で使って、電波の強さを確認してください。
Starlinkは田舎でも使えますか
スマホの電波が届かない場所でも使えることが特徴です。みんそくの直近3ヶ月(130件)の平均は、下り186.69Mbps、上り32.78Mbps、Ping34.36msでした。月額は7,100円からで、端末代は別にかかります。空が開けた場所に設置する必要があります。
光回線とホームルーターを両方使う意味はありますか
仕事で止められない人は、メインの回線の障害に備えて、別の回線を持つ方法があります。月額は2回線分かかるので、費用に見合うかは仕事の内容で判断してください。
賃貸で光回線を引くとき、何に気をつければよいですか
まず、管理会社や大家に、光回線を導入できるかを確認します。建物に光回線の設備がすでにある場合は、工事が簡単なことがあります。工事を断られたときの進め方は、賃貸で光回線工事を断られたときの対処法を参照してください。
まとめ
- フレッツ光は、提供エリア内でも、設備状況によって使えないことがある。申し込み前に確認する
- 光回線が引けないなら、ホームルーター。みんそくの平均は、下り140〜200Mbps台、上り14〜26Mbps
- スマホの電波が弱い場所では、Starlinkが選択肢。月額は7,100円から、端末代は別
- 遅延が気になるゲームには光回線が向く。ホームルーターとStarlinkはPingが大きい
- ホームルーターは、住所の対応エリアと室内の電波を、契約の前に確認する
工事不要の回線の比較はホームルーターのおすすめ、WiMAXと光回線の違いはWiMAXと光回線の比較、開通までの日数は光回線の開通まで何日かかる?にあります。
※各社公式ページとみんそくの集計(2026年10月16日確認)をもとにまとめています。料金・条件は変更されることがあります。みんそくの数値は利用者の投稿の平均で、実際の速度を保証するものではありません。

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